断簡零墨
Thursday, March 27th, 2008明治44年に和歌山県の長保寺で、大門と木造金剛力士立像の修理が行われたのだが、そのときに像内から「納入文書断簡」なるものが発見されたらしい。これは鎌倉時代の当時、金剛力士立像を建立したときの請負契約書のようなものらしいのだが、この断簡は保存状態が良くないのだが、当時の貴重な資料に間違いは無い
奈良時代の書物で、華厳経を書写したもので華厳経断簡という巻物が現代に伝わっている。元々は東大寺二月堂に伝わっていたが、現在では断簡として諸家に伝わっている。東大寺二月堂は寛文7年2月に火事が起きたのだが、なんとか焼失せずに取り出された。その時一部焦げたので「二月堂焼経」とも呼ばれる
日本史の歴史上有名な書物で、紫式部日記絵巻とか、梁塵秘抄とかあるがいずれも現在では残念ながら断簡零墨としてしか残されていない。やはり全編が、完璧に残されていればいう事はないが、数百年の時間がそうさせてしまう。だが断簡零墨とはいえ、当時書かれた、書物が残っているのは非常に貴重な事だ
7世紀後半から8世紀後半頃にかけて編纂された日本最古の歌集「万葉集」、その「万葉集」の断簡があるらしい。断簡とはいえ1200年も前の書物が残っているのだから驚きである。かつて天皇、貴族、防人などいろんな人が詠んだ4500首以上もの歌が集められている万葉集。その現物なのだから是非一度見てみたいものだ